みなさんは、親のお墓や埋葬方法、お葬式はどうしようか?など、考えることはないでしょうか?
わたしは、あります。
親のみならず、自分達のお墓のことも考えます。
夫婦二人世帯でずっといくので、お墓は作りたくないのです。
というわけで、お墓に埋葬しない方法や費用のことなど詳しく調べてみました^^
目次
墓に埋葬しない方法は、どんな方法があるの?
ここでの「お墓に埋葬しない方法」とは、
形にも残さないもの
としての意味も含んでいますのであしからず。
ですから、ダイヤモンド葬などの手元に形見が残る方法は省いています。
調べてみますと、お墓がなく、形にも残らない方法として3つの方法がありました。
- 散骨
- 樹木葬・桜葬
- 0葬
それでは、この3つは一体どんなものなのか詳しくみていきましょう^^
散骨
散骨とは、遺骨を埋葬せず、こまかく砕いて海・野山などにまくことです。
・初期費用…遺骨のパウダー化や散骨を代行するなら費用はかかる
・維持費…なし
・承継者…不要
・メリット…承継者が不要、価格が安め
・注意すること…墓、仏壇、位牌が無く、手を合わせる場所が無い。散骨場所に行きにくい。
・散骨に許可や申請に関して…
散骨にあたって、公的機関への許可や書類の申請などは一切必要ありません。
現在の日本の法律では散骨は合法でもなく違法でもないグレーな状態の為、管轄する自治体がありませんので関連書類がないのです。
私有地への散骨には許可が必要です。
自分の敷地には許可は不要ですが、例えば芸能人の方で競艇場に散骨された方がいました。
この場合は競艇場の許可が必要です。
ゴルフ場に散骨したいという方は、ゴルフ場の所有者の許可が必要になるでしょう。
・許可のない私有地や公共施設には散骨ができない…
遺骨を粉砕し、自分で撒けば散骨費用はゼロです。
人骨の場合は散骨できる場所が限られていますが、遺骨を粉末状にし個人が節度をもって行う分には違法にはなりません(散骨に関する法律について)。
散骨代行料金
☆粉骨のみの代行の相場は、大体1万円~3万円です。
遺骨は2mm以下の粉末状にしなければなりませんが、身内の骨を粉砕するのは精神的にこたえます。
ですので粉骨代行の業者さんにお願いした方が良いと思います。
郵送で送れば1週間程度でキレイな粉末にして返送してくれます。
粉骨後すぐに散骨しないで2~3年手元供養されてる方も多いです。
☆散骨代行相場は5万円前後です。
遺族から委任された者が、遺族に代わって散骨する「散骨代行」というサービスです。
料金は散骨する場所や条件によりバラバラです。
散骨後は散骨証明書を発行してくれますので「散骨したぞ」という安心感が得られます。
最も手軽で確実な散骨かも知れません。
自分で散骨できればそれに超したことはないのですが、性質上、陸地での散骨が非常に難しく、多くの散骨は海洋上で実施されています。
全国各地で散骨業者がボートを出航されてますが、親族がなかなか揃わなかったり、船が苦手、多忙で行けないなど様々な理由で散骨できない方も多いのが実情ですので、こういう代行サービスは助かりますね^^
国内の海洋散骨
費用の相場は約20万円。
自社で船を保有している海洋散骨業者さんの場合は比較的安価ですが、葬祭業者の提案する海洋散骨はオプションを付けてなんだかんだと高額になるケースが多いようです。
船をチャーターして身内だけで行う「チャーター海洋散骨」は30万円~50万円と費用も高く、他者と合同で行う「合同海洋散骨」は相場が約10万円前後です。
設備の整った船や、散骨前後のサービスが良い業者はお値段もそれなりに高いです。
★49,000円のシンプル海洋散骨はコチラ→http://www.osohshiki.jp/sankotsu/
空葬散骨
費用の相場は約30万円~
飛行機から散骨する場合は飛行機をチャーターするので少々高額です。
また、搭乗人数に制限があるため大人数での搭乗はできません。
空葬と言いますが実際は海洋上に散骨するので海洋葬に近いです。
日本国内では実施している会社が少ないので稀少価値の高い散骨になります。
宇宙散骨
費用の相場は約20万円~
宇宙葬はバルーンで成層圏まで打ち上げ破裂させる方法です。
重量制限があるので夫婦2人分一緒にというのは無理のようですが、お一人分費用は20万円程度と海洋散骨並に安く散骨することができるようです。
樹木葬・桜葬
「樹木葬」とは、自然を志向して墓所に外柵や墓石を設けず、遺骨を土中に埋めて樹木を墓標とする葬法のこと。
同じ自然志向の葬法でも、「散骨」が「墓」をつくらず、墓地以外に埋めてはいけないと規定する「墓地、埋葬等に関する法律」 (以降、「墓埋法」と略す)の範疇外で行っているのに対して、樹木葬は墓埋法上、墓地として許可を受けた区域に樹木葬という形式の墓をつくっている点で異なっています。
桜葬は樹木葬の一種です。
「桜葬」とは「樹木葬」の一種で、シンボルの木が桜である葬法のこと。
◎桜葬についてyou tubeで動画を見つけましたので、貼っておきますネ!^^
↓
・初期費用…あり(墓地の使用料など)
・維持費…あり
・承継者…不要
・メリット…承継者が不要。価格が墓石埋葬よりは安め。
・デメリット…料金が高い。維持費がかかる。遺族に負担がかかる。
・注意すること…都市部に少ない、希望の条件に合う場所が見つからない場合がある、遺骨の取り出し、改葬ができない。
墓地が販売している樹木散骨の費用
相場は60万円~
樹木葬はきちんと届け出された墓地でしかできません。
海洋散骨のように散骨したらおしまいではなく、墓地への管理料というの名目で毎年お金がかかります。
墓地によってはこの管理費用を永代供養のように数十年分一括で支払う事ができるところもあります。
初期費用+年間管理費用×年数が樹木葬の費用になります。
お墓を持つより安くは済みますが、維持費が必要となります。
0(ゼロ)葬
0(ゼロ)葬とは、『遺骨を火葬場で受け取らない』という考え方です。
火葬したらそれで終わらせること。
遺骨の処理は火葬場に任せ、一切引き取らない方法です。
多くの火葬場では遺骨の引き取りが原則とされていますが、場所によっては引き取らなくても構わないところがある。
もともと西日本では部分収骨といって、遺族は遺骨の一部を引き取り、残りは火葬場で処分されるのが一般的です。
・初期費用…なし
・維持費…なし
・承継者…不要
・メリット…費用が掛からない、お墓問題を根本から解決
・注意すること…心理的障壁が高い、親族に理解を得にくい
受け取らないお骨はどうなるの?
0葬(ゼロ葬)でなくとも、火葬場ではいくらかのお骨が残るものです。
さらに愛知県以西の地域では拾骨する量が少ないので、かなりのお骨が火葬場に残されることになります。
成人男性の場合お骨は1.5kg位以上ありますが、関西地方の方法ですと、800gから1kg以上は火葬場に残していることになります。
平成24年の人口動態統計によると、この地域の死亡者数は60万人近くになりますので、年間500トン以上にものぼる拾骨後の遺骨(残骨灰)が火葬場に残され、何らかの形で処分されている事になります。
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「埋める」ことができるのは墓地だけ?
樹木葬は気をつけないといけないことがあります。
日本の法律には「墓地・埋葬に関する法律」というものがあります。
こちらは主に墓地、納骨堂又は火葬場の管理者向けの法律ですが、この法律の中に明記されているように、埋葬することは都道府県に許可された正式な墓地でのみ可能です。
よって樹木葬のように「埋める」行為があるものは正式には散骨とは呼べないのです。
樹木葬を検討している方は、その受け入れ先が市区町村から認可を受けている墓地なのか確認してから応募した方が良いと思われます。
・遺骨を骨壺から取り出して庭に埋めた → 違法です(墓埋法)
・遺骨を骨壺から出して庭に撒いた → 違法です(遺棄罪)
・遺骨を骨壺から取り出して粉末にして庭に撒いた → 違法にはなりません
・遺骨を粉末にして山や海に撒いた → 違法にはなりません
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まとめ
今回調べてみて、知らないことがいっぱいありました^^
樹木葬に維持費がかからないとばかり思っていましたが違いましたし、0葬なるものがあることも初めて知りました。
結論としては、私的には、0葬が一番ラクだとは思います。
費用もかかりませんし、後々に後を引きずることもありませんし。
しかし、親に関しては、私一人の一存では決めれないので、譲歩して散骨、でしょうか^^
早めに決めていれば、親が亡くなってもあわてなくて済みそうですね。