オランダの教育制度はどういうの?②

私は、常日頃、日本以外の国で優れた教育システムを取っている国に興味がありました。

日本の教育制度では、日本人の幸福度は低下するばかりのように感じていましたので、幸福度が世界でもトップクラスのオランダの教育制度を詳しく調べてみることにしました。

今回は、オランダの教育制度はどういうの?①(→https://ukihana47.com/archives/17470)の続きを書きました。

ちなみに他の国の教育制度に興味のある方は下記をご覧ください。

◎フィンランドの教育制度の記事はこちらhttps://ukihana47.com/archives/17451
◎アイスランドの教育制度の記事はこちらhttps://ukihana47.com/archives/17466
◎デンマークの教育制度の記事はこちらhttps://ukihana47.com/archives/17459
◎スウェーデンの教育制度の記事はこちらhttps://ukihana47.com/archives/17449
◎ノルウェーの教育制度の記事はこちらhttps://ukihana47.com/archives/17456
◎スイスの教育制度の記事はこちらhttps://ukihana47.com/archives/17468

 

 

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目次

職業教育

 

1996年に導入された成人・職業教育法 (WEB)は、包括的な成人および職業教育課程を提供する、地域教育訓練センターを設けられました。

職業教育課程は

  1. 学校での学習
  2. 実地研修

から成っています。

コースには2つのタイプがあり、

  1. 実地研修が課程の最低20%から最高60%を占めるタイプ
  2. 実地研修が課程の最低60%を占めるタイプ

です。

コースには4つのレベルがあります。
地域教育訓練センターでは、成人教育も行っているそうです。

 

高等教育

 

高等教育には、

  1. 上級職業教育(HBO)
  2. 大学教育(WO)

があるそうです。

2002年には、学士・ 修士資格制が導入されました。

学士号を取得するには、大学では3年、HBOでは4年かかります。
学士号取得者は、修士課程へ進むことができるとの事です。

修士課程は通常1から2年間で、学科により異なります。

ただし医学修士課程は3年間かかります。

18歳から27歳の19.2%は全日制、そして0.8%は定時制のなんらかの高等教育を受けているとの統計が。

卒業後は、さらに専門を絞るなり、研究活動を行うことができます

オランダには、総合大学が9校、工科大学が3校、農業大学が1校あり、それぞれ専門研究機関を持っています。

 

日本もこれぐらいの大学の数でいいのに…と私は思います。

 

従来の学位

 

卒業生は、学士/修士号、あるいは従来の学位を選べるそうです。

従来は、上級職業学校(HBO)を修了した学生は、

技師(Ing)あるいは学士(B)の学位を名乗ることができます

 

・大学の理工科卒業生は、

技師(Ir)、法科の卒業生は法学士(Mr)

 

・その他の学科の卒業生は、

博士候補者(Drs)

 

といった学位を得るそうです。

これらの学位の代わりに修士学位(M)としても良いとの事です。

学位論文を提出して博士課程を修了すると、博士(Dr)の学位を使えるそうです@0@

※これらの学位は法によって定められ、保護されています。

 

成人教育

 

成人教育として、上記にあげたほぼ全ての教育課程が設けられていて、全日制あるいは定時制で、昼間あるいは夜間のコースを受けられるとの事です。

成人教育では、様々な大学教育課程をそろえた通信大学 (オープンユニバーシティ) がとりわけ重要な存在となっています。

 

国際教育

 

オランダでは、両親が外国勤務などの理由により、外国に居住し、初等あるいは中等教育を外国で受けた児童のために、全授業を英語、フランス語またはドイツ語で行い、国際学士号・バカロレア資格を取得できる学校があるそうです。

また、外国の大学卒業生が英語や、時としてフランス語あるいはスペイン語で、特別課程を受けられる高等教育機関が10校あるようです。

ほぇ~!!@0@;
至れり尽くせり!!
大陸続きだと、こういうパターンの児童が多いのかもしれませんね。

 

リサーチ

 

科学とリサーチ政策の目的は、オランダにおける効果的で優れた知識インフラを維持することにあります。

通常の研究投資に加え、公共と民間セクター協賛の12の有望なプロジェクトに対して、政府は2002年までに2億ユーロの投資をしたそうです。

教育・ 文化・科学省が、科学およびリサーチ政策の調整を行っていますが、他の省の大臣たちもそれぞれの担当領域における本政策の責任を担っているとの事。

やはり、「教育」が国の要だということを知っているんですね…。

 

通常、大学付属の研究施設は政府から財政援助を受けますが、オランダ芸術科学アカデミー(KNAW)およびオランダ科学研究機構 (NWO)管理の基金に、研究助成金を申請することもできます

また特別コースの実施や、企業からの委託研究の施行に対して、報酬を得ることも許されているそうです。

 

ほぇほぇほぇ~~!!!!@0@;
「効果的で優れた知識インフラ」!!
日本にも欲しい!!><。

 

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オランダの教育法が日本に取り入れられないのはなぜ?

?

最後に、オランダの教育制度が世界的に見ても良いと言われているそうなのですが、なぜ日本に取り入れられないのでしょうか?

一番の問題は教育の質が教員の質に依存するということになるからのようです。
オランダでは教員になるために現場での経験を重視しているようです。

日本でオランダの教育制度を導入しようとすると、教員の力不足が問題になるんでしょうね…。
小学校低学年の子供にこの制度を遵守させるには相当の指導力が必要であるため、導入したくても難しいというのが現状だと思われます。

でも、試験的にやっていくべきでしょうね。
今までの教育制度で、世界についていけてない(生産性が悪い)のですから。

あと、「幸福度」ですね。
わたしは、幸福度は「教育」である程度上がると思っているのです。

 

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まとめ

 

オランダでは、日本のような不登校にあたることはないし、日本ほど登校へのプレッシャーは強くないそうです。たとえば「しょっちゅう学校をさぼる」とか「家族旅行で学校を3週間休みます」なんてこともけっこうあるそうですよ。

オランダでは、高校も大学も本人が希望すれば、落とされることもないとか。@0@;

では、なぜ幸福度が日本は低いのか?

それは、日本では

ルールに縛られて、自分で決めていない

ということが要因だと考えられます。

オランダは、教育制度から何から自分が決めている、と感じられる法律になっているのでは?と私は思います。

 

あと、日本で問題になっているニート問題ですが、ニート人口が同世代人口に占める割合のランキングで、日本は28位(9.9%)で、オランダは32位(7.2%)でした。

世界的なニートの平均が、15.8%となっていたのを見て、

「なんだ…、良い教育制度のオランダと4位違いだし、世界平均より全然少ないやん」

と考えそうになった私。

いやいや、ニート率がもっと減って、国民の幸福度が上がる努力をしていかないと時代についていけなくなるかもしれません。

教育で幸福率が上がればいいですね^^

 

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