スイスの教育制度ってどんなの?

アイスランドの教育制度に引き続き、スイスの教育制度も詳しく調べてみたいと思います^^

ちなみに他の国の教育制度に興味のある方は下記をご覧ください。

◎フィンランドの教育制度の記事はこちらhttps://ukihana47.com/archives/17451
◎オランダの教育制度の記事はこちら
https://ukihana47.com/archives/17470
◎アイスランドの教育制度の記事はこちらhttps://ukihana47.com/archives/17466
◎デンマークの教育制度の記事はこちらhttps://ukihana47.com/archives/17459
◎スウェーデンの教育制度の記事はこちらhttps://ukihana47.com/archives/17449
◎ノルウェーの教育制度の記事はこちらhttps://ukihana47.com/archives/17456

 

 

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目次

スイスってどんな国?

switzerland

まず、スイスと聞くと皆さんは同じイメージを抱くのではないだろうか。

  • 時計
  • 美しいアルプスの山岳地帯
  • 永世中立国

であるといったところだろうか。

国連の世界知的所有権機関(WIPO:World Intellectual Property Organization)が発表した報告書「グローバル・イノベーション・インデックス2016」によると、スイスが世界で最も革新的な国として1位にランキングされているとの事。
山と牛が草を食む牧歌的なイメージの強いスイスだが、実は世界でもトップクラスのイノベーティブな国だというのが事実のようだ。

ヨーロッパの中心に位置する小国は独自な環境を作ることで優れた人、モノ、経済、文化を築きあげ、21世紀の先をリードしている。

 

スイスの教育制度ってどんなの?

 

world_swiss_alphorn

 

スイスのイノベーション(革新、または革新的な技術開発という意味)の成功の背景には優れた教育システムがある。
スイス連邦政府も「教育=優秀な人材を育てる」ことが国にとって重要だと位置づけているそうです。
この点は、今まで調べたヨーロッパの国々でも同じ考えでした^^

スイスは国土面積約4万1000キロ平方メートル。
南北220キロ、東西348キロという北海道のおよそ半分という小さな国だ。

4000メートル級の山や峡谷に囲まれ周囲をドイツ、フランス、イタリアがとりまく多言語・多文化の国でもある。

小さな国では国内市場は限られるため、産業はおのずと外へと開かれるようだ。
優秀な製品、サービスを海外へ輸出する、そしてそれを生み出す優秀な人材を育てることが重要になってくるという考え方のようだ。

 

職業訓練が早めに選択・学べる?

 

日本の小・中学校にあたる9年間の義務教育を卒業すると、子どもたちは一般的な高校に進学するか職業訓練教育コースに進むかの2つの選択肢が与えられます。

 

ユニークな点は、日本にはない職業訓練教育というシステムで、職業によって3年から4年にわたり実務と理論の教育を受ける所です。

この職業訓練教育を世界的にも画期的なものにしているのが、一般企業を実務教育の受け入れ先としている点にあります。

 

学生は研修先の企業で週に3から4日、実践的な訓練を受けるとの事。

 

残りの1から2日は職業訓練校で理論を習うとの事だそうで、企業が教育システムの一環に組み込まれているそうです。

 

こういった訓練システムはドイツなどの限られた国でしか行われていないようです。
職業訓練の分野には、貿易、医療、教職、電気技師、調理師などさまざまな分野があり、学生たちは個々の興味と能力にあわせて職業を選び、スキルアップの経験を獲得します。

義務教育終了後、職業訓練を選ぶのは約6割だそうです

 

さらに職業訓練生は職業系大学の入学資格を取得できるため、大学編入によってより高度な技術を習得するチャンスも与えられているとの事。

 

大学に行くことが重要なのではなく、現場で鍛え上げられ、磨かれた人材を輩出することが産業に貢献することになるのですね。
そして、教育する側の人材になったりする等々ですね。
スイスには10の州立大学と2つの連邦大学があり、そのレベルは世界でも上位に位置するとの事。

スイス連邦チューリッヒ工科大学は、ノーベル賞受賞者20名以上も輩出しています。
また、スイスの連邦工科大学は研究成果を社会に役立てることを大きなテーマに掲げ、大学発のスピンオフベンチャーにも積極的だ。
学生が起業し、自分たちが開発した最先端ビジネスを成功させることによって、研究成果を社会と経済に還元する。

 

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教育への予算

 

スイス連邦はGDPの約5.6%(2010年度)を教育に充てているとの事。
これは経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で第2位の予算だそうです。

スイスの教育システムを一言でいうと「官学民によるコラボレーション」。
関係者はそれを「デュアル・エデュケーション」と呼ぶそうだ。

 

アインシュタインのことば

 

スイスのベルンはアインシュタインが暮らし、特殊相対性理論を導き出した場所。
旧市街には彼が暮らしたアパートメントが記念館として公開されているそうな。


“Education is what remains after one has forgotten everything he learned in school”
 
「学校で学んだことをすべて忘れてしまった時になお残っているもの、 それこそが教育である。」

 


彼の残した言葉は、スイスでは今もそのまま学ぶ者にとっての指針となっている。

 

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まとめ

 

スイスも他のヨーロッパの国の教育制度と同じく、早くから自分で自分の道を選んで経験(研修)などを学べるようになっているようでした。

しかし、途中で道を変えたければ、それを容易に出来るようなシステムにしていますね。

 

日本のゆとり教育は失敗だったと言われていますが、早くから自分で道を選択し、選んだ道のコースをじっくりゆっくり学ぶ(実践で使える人材にする)というシステムが必要だと私は思いました。

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