秋になると、銀杏の葉も黄色く色付いて、銀杏を思い出しませんか?
私は、思い出します^^
銀杏は、茶わん蒸しによく入っていて、とてもおいしいですね♪
その銀杏。
食べ過ぎると良くないそうなのですが、なぜ銀杏を食べ過ぎると良くないのか?
詳しく調べてみることにしました。
目次
銀杏を食べすぎるとどうなるの?
まず、銀杏を食べすぎて中毒になった場合に、どのような症状が出てくるのでしょうか。
銀杏を食べ過ぎて中毒になった場合、食後12時間以内に腹痛がおき、嘔吐、下痢、めまいなどの症状が出ることがあるとの事。
これは食中毒の症状と同じで、酷いときには倒れてしまい、呼吸困難、不整脈、痙攣などの症状をおこし、最悪死に至るケースもあるそうです。
症状はそんなに長期間にわたっては起きず、半数以上は1日以内に回復するようです。
長い場合でも4日間程度。
実際に戦中戦後の食糧難の時代には、銀杏による食中毒の事故が多く発生し、死亡例もあったというのですから、油断大敵ですね
最近では、銀杏中毒による事例は減ってきているようですが、15個の銀杏を食べた2歳の子供が死亡した例や、
50個近くの銀杏を食べた5歳の子供が6時間後に意識を失ったケースもあるということなので、やはり気をつけなければならない食べ物です。
幸い、後者の方は痙攣(ケイレン)を繰り返した結果、生命はとりとめたようです。
なぜ銀杏中毒になるの?
では、そんな食中毒症状を引き起こしてしまう原因はなんなのでしょう。
銀杏には「チルビリドキシ」という物質が含まれています。
困ったことに、この物質はビタミンB6の働きを邪魔するという性質があり、それによりビタミンB6欠乏を引き起してしまうのです。
ビタミンB6の欠乏は神経伝達に害をもたらし、中枢神経が異常を起こすので、その結果、
- 痙攣
- 呼吸困難
などの症状が起きる、という仕組みになっているのだそうです。
何個ぐらい食べると中毒症状がでる?
とっても怖いビタミンB6の欠乏症状ですが、一体、何個くらいの銀杏を食べてしまうと症状が起きるのでしょうか。
実は成人であれば40~50個以上の銀杏が危険とされています。
つまり、焼き鳥の銀杏串を数本食べた程度では全く問題ないという訳です。
流石にそんな大量には食べませんとは思いませんが、銀杏が大好きな人は気を付けたほうが良さそうです。
-中毒目安個数-
- 大人 銀杏 40 個 以上
- 子供 銀杏 7個 以上
子供は特に要注意
しかし、油断してはいけないのが子供の中毒症状だそうです。
実は幼児の銀杏中毒症状の発症例は多く、子供は身体が小さいので、少しの量でも中毒に陥ってしまう場合があるとの事。
子供の場合7粒以上は危険とされているので、未就学児童であれば銀杏は控えた方が良いかもしれませんね。
先にも述べたように、中毒症状が出るか否かは、こどもの栄養バランス状態にかかっています。
様子がおかしいようならすぐに小児科に連れて行きましょう。
万が一、症状が出てしまった場合は、
ビタミンB6製剤を与えると症状が改善することが多いようです。
銀杏を食べるときの注意点
それでは、銀杏を食べる際に注意すべきことを下記にまとめてみました^^
- 一度に大量に食べないこと
あらかじめ自分の食べる量を決めておくか、きちんと数を把握しておくようにしましょう^^
。 - 子供の銀杏摂取には十分気を付けること
体質や食生活環境によっては数個でも症状が出ることがあるので、具合が悪くなっていないか逐一様子を気に掛けてあげて下さい。
銀杏を食べさせる時は、あげる個数は子供の年齢以下の個数に抑えておくぐらいが無難のようです。
。 - 栄養バランスが偏っているという自覚がある人は要注意
銀杏の食べ過ぎでビタミンB6欠乏症を引き起こしてしまう確率が高いので、特に注意です。
上記のことを意識して銀杏を食べましょう^^
銀杏って栄養があるの?
最後に、銀杏には栄養があるのか?と疑問に思われる方が多いようですので、調べてみました^^
美しいぎんなんの種の中には、
- 脂質
- 糖質
- たんぱく質
- ビタミンA・B群
- ビタミンC
- ビタミンE
- 鉄分
- カリウム
- パントテン酸
など、たくさんの栄養が詰まっており、古くから優れた栄養食、そして薬として重宝されてきたんだそうです。
カロリーは1粒で約5キロカロリーほどで、ナッツなどに比べるととてもヘルシー♪
様々な種類の栄養分が入ったスーパーフードとも言えるぎんなんは、特に
- 風邪
- 喘息
- 泌尿器の病気
を軽減させるために使われていたそうです。
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まとめ
「銀杏はあまり食べ過ぎちゃダメよ!」と母から言われていましたが、こういう事だったのか!と納得できました^^
中毒になると、痙攣とか呼吸困難とか恐ろしいことになるのがわかったので、これからは銀杏の食べ過ぎに気をつけたいと思います。
みなさんも、銀杏が好きでも限度数を守って秋の味覚を楽しみましょう!