衣類の管理は、主婦にとって悩みになりやすい問題の一つ。
特に、シミ。
小さいお子さんがいらっしゃるお家では、お子さんの洋服にシミがつくことも多いのではないでしょうか。
そのシミですが、お家でシミ抜きが出来るなら、わざわざクリーニングに出さなくて良いですし、とても経済的ですよね^^
ということで、お家で出来る染み抜きの方法を詳しく調べてみました^^
目次
お家で出来るシミ抜きの方法は?
「シミなんて、クリーニングに出せばいいじゃない!」
って思われる方、多いのではないかと思います。
でも、ちょっと待って!
ワタシ、クリーニング屋で働いていたことがありますので、少しだけわかるのですが、シミ抜き代は、サービスじゃなく、+α円で、加算されるのです。
日数が経って取れにくいシミの場合なんて、かなりの金額になりますからね。
ですから、「見積もり」という形で、あらかじめ、工場の人に聞いてから…というのが一般的でした。
しかし、「シミ抜き」というのは、クリーニングの(某)チェーン店の工場ではあまり専門的に出来る人がいないらしく、大概はシミ抜きされないで、クリーニングだけされて返ってくるそうです。(私の働いていた所は、個人店でシミ抜きはしていましたけどね)
クリーニング屋さんって、チェーン店に出されている人が多いので、シミ抜きでは、シミ抜きをしてくれるクリーニング屋さんを使う、という「使い分け」をされている人もいましたね。
でも、シミは、早めに取ると自分で取れるものもあるのです。
前振りが長くなりましたが、わざわざ時間とお金と労力をかけてクリーニング屋さんに出さなくても、取れる知識があれば、お家でシミが取れ、節約にもなるワケです♪^^
そこで、何のシミかで分けたシミ抜きの方法を下記に載せてみました。
まず第1回目は、「ジュース」です^^
ジュースのシミ抜きの方法は?
ジュースのシミは、いろいろありますが基本に水溶性のシミなので、ついてすぐなら水で簡単に取り除ける場合が多いです。 ジュースのシミ しかし、ジュースのシミがついて時間が経つと漂白処理が必要になります。
衣類の素材や染色状態などやシミが付いてからの時間などにより、シミの取れ具合が違います。
同じ染み抜き方法で前回は取れたが、今回は取れないなんてことがよくありますが、これはシミは、全く同じ状態というのが無いからだそうです。
では、まず、始める前の用意するものから。
用意するもの
- 無蛍光の液体洗剤(台所洗剤)
- 液体酸素系漂白剤、又は、消毒用のオキシドール
- 歯ブラシ、染み抜き抜きブラシ、綿棒など
- タオル
シミ抜きを始める前に、白いタオルなどに、水(洗浄液)をつけ衣類の目立たない所に押しつけて、色落ちテストをします。
染み抜きテストで色がつけばご家庭での染み抜きは、危険
クリーニング店に、ご相談してください。
色落ちしなければ、下記の方法へGO!
① シミ部分を水で軽く濡らし、洗剤(台所用中性洗剤)をつけます
シミ部分に洗剤をつけます。
使用する洗剤は、台所用の洗剤がベストですが、基本的には、何でもかまいません。
使いやすさと言う点と色落ちという点で、液体中性洗剤をおすすめします。
※アルカリ洗剤の場合は、色落ちがしやすい
※衣類により、蛍光剤入りの洗剤を使用する場合は、色目が変わる場合もありますので注意
洗剤をつける時の注意
- 綿・ポリエステルなどの白の普段着の場合→衣類に直接洗剤をかける
- デリケートな衣類→洗剤を少し水で薄め、染み抜き棒でつける方法
② シミ部分をもみほぐします
綿やポリエステルの場合は、手でもみほぐします。
- その他の繊維やデリケートな衣類→染み抜き棒や歯ブラシなどを使用
- シミが小さい場合→綿棒を使用すると便利
- シミの範囲が広い→水で流しながら手でもみほぐす
これで、取れにくければ、再度繰り返えすと効果があります
また、洗剤をつけしばらく放置するのも、有効です。
もみほぐす時の注意
基本的にデリケートな衣類は、さけてください。スレや色落ちが発生します。
デリケートな衣類の場合は、染み抜き棒を使用します。
染み抜き棒を使用する場合は、下の生地まで濡れないように裏側にタオルを入れます。
- やさしくトントンとタタキます
- 途中で洗剤液を付けたしてください
- 染み抜き棒を使用する
ティッシュと割りばしと輪ゴムで作ったもの↑
。 - やさしくトントンとタタキます
※衣類により、脱色やスレなどが発生する場合がありますので注意が必要です。
スレが発生しやすい衣類の場合は、指や綿棒などでやさしくシミ部分をほぐします。
また、衣類により歯ブラシなどを使用するのも可です。
③ シミ部分を簡単に水ですすぎます
蛇口などでシミ部分を軽く、水ですすぎます。
全体を塗らすと大変なので、シミ部分のみすすぐようにします。
そして、シミ部分を確認します。
- 薄くなっているのなら→①の処理を繰り返せばより効果的
- シミが残っている場合→④の漂白処理を行う
- 取れていれば→⑧の工程へ移る
④ それでも取れない場合は、漂白剤を使用します
漂白剤を使用する場合に一番注意しなければならないことが地色の色はげです。
漂白剤を使用する場合は、目立たない所で必ずテストをして下さい。
漂白テスト方法
- 衣類の目立たない部分に酸素系漂白剤(又は消毒用のオキシドール)を綿棒につけ、衣類の目立たない部分に少し塗ります
- ドライヤーで加熱して、漂白剤の反応を高めます
漂白剤を塗った部分が色ハゲ(脱色)などがなければ、基本的に大丈夫ですが、漂白テストで色ハゲが発生した場合は、漂白処理は行わないで下さい。
⑤シミ部分に漂白剤を塗ります
衣類の裏に漂白剤が付かないようにタオルなどをシミ下に敷きます。
漂白剤を塗るモノは、基本的に何でも良いですが、シミの大きさなどにより、綿棒、染み抜き棒、筆、スプレーなどやりやすいモノを使用します。
漂白剤をシミ部分に塗っていく。
注意
色柄物の場合は、色はげを最小限にするためにシミ部分から はみださないように塗ること。
この場合は、綿棒や筆で塗るのがおすすめ^^♪
⑥ シミ部分をドライヤーで加熱します
ドライヤーは、HOT、熱風で使用します。
ドライヤーは、約10~15センチ離して約5秒~10秒くらい加熱します。
この時もシミ部分から目を離さないこと!
シミの取れ具合や地色の変化をよく確認することが大切です。
もし、色はげが発生した場合は、すぐにドライヤーでの加熱を中断し、水ですすいでください。
漂白力は、温度が高いほど有効ですが、色はげが起こりやすくなります。
注意
理想の温度は、50℃~60℃以内の温度で漂白すること。
60℃超えると色はげが発生するリスクは、高くなりますので、色柄物の衣類は注意です。
注意
ドライヤーの温度は、ドライヤーの機種にもよりますが、大体1200wのドライヤーで、約10~15センチ離せば、50℃~60℃の温度になります。
ちなみにドライヤーを10cm以内近づけると約70℃~80℃以上になりますので、必ず10~15センチ離して処理してください。
⑦ シミが取れれば完了
この方法で、少しでもシミが薄くなるのなら、⑥の方法を2,3回繰り返します。
シミ抜きで大切なことは、シミ部分が少しでも薄くなるのなら、同じ処理を繰り返すことです。
⑧ そのまま、衣類に合った方法で洗濯します
シミが取れれば、そのまま衣類に合った洗濯方法で洗濯を行います。
基本的にシミ抜きは、洗濯前に行うのが理想です。
洗濯や乾燥を行うと、シミが取れにくくなるのが理由だからです。
ジュースのシミをつけた場合は、上記の方法で取れるのですね^^
ぜひ、ジュースのシミをつけちゃった人は試してみてくださーい♪
とは言っても、自分でシミ取りするのが面倒くさい~という人は、シミ取りのプロがいる宅配クリーニングを利用するのも手です^^
★ネットから申込みが出来る宅配クリーニングサイトを一応貼っておきますネ!→「値段は関係ない、ただ蘇らせて欲しいだけ」【ピュアクリーニング】
◎第2回、続きは、「家で出来る素材別染み抜きの方法は?②」(→https://ukihana47.com/archives/5002)になります。