私は、常日頃、日本以外の国で優れた教育システムを取っている国に興味がありました。
日本の教育制度では、日本人の幸福度は低下するばかりのように感じていましたので、幸福度が世界でもトップクラスのオランダの教育制度を詳しく調べてみることにしました。
ちなみに他の国の教育制度に興味のある方は下記をご覧ください。
◎フィンランドの教育制度の記事はこちら→https://ukihana47.com/archives/17451
◎アイスランドの教育制度の記事はこちら→https://ukihana47.com/archives/17466
◎デンマークの教育制度の記事はこちら→https://ukihana47.com/archives/17459
◎スウェーデンの教育制度の記事はこちら→https://ukihana47.com/archives/17449
◎ノルウェーの教育制度の記事はこちら→https://ukihana47.com/archives/17456
◎スイスの教育制度の記事はこちら→https://ukihana47.com/archives/17468
目次
世界教育水準ランキング7位のオランダ(日本は4位)。
国際学習到達度のランキングでは、下記のような結果となっています。
日本のほうがランキングでは上です。
しかし、オランダは日本より生産性が高いとの事。
ということは、結果的には将来的にはオランダの教育制度のほうが日本より良い、ということが考えられます。
では、オランダの教育制度を見ていきましょう^^
まず、オランダの教育が多様な点と学区制がないため幅広く学校が選べる、という点に私は驚きました。
オランダの学校が100あれば、100のちがう教育をやっているそうです。
たとえば、
などです。
それぞれの学校が特徴を持ち、親や子どもに宣伝しているそうです。
私立学校は、その親や子どもとあわない場合などは、入学を断ることもでき、入学後も「私に合わないな」と思えば、転校やちがう学年に移ることもよくあるそうです。
オランダの義務教育年齢は5歳から18歳までで、最後の2年間が部分的義務教育となっているそうです。
また、オランダの全土に存在する小中学校のうち、公立学校が3割前後、残り7割前後の子どもたちが、教育について何らかの主義や立場を明らかにした私立学校に通っているそうです。
私立、公立を問わず、ほとんど教育費がかからないとの事。
オランダは、憲法23条によって「教育の自由」が保障されています。
オランダの文部科学省は、科目の種類や時間には、一定の基準を与えていますが、オランダでは
教科書の内容が均一ではなく、各学校はみずからの価値観を独自に教える自由がある
そうです。
ですが、いくら独自にとは言っても、生徒の定員割れになれば廃校になってしまうので、そこらへんは学校も身勝手にはできないようですね。
オランダでは、約200人の子どもが集まることを証明できれば、市民団体でも政府から援助を受けて学校を設立できるそうです。
スーパーへ行くぐらいの距離に3~4校もあるそうなので、学校選びは考えて選ばざるを得ないようです。
もし遠くの学校を選んでも、交通費は援助されるので、金銭面で距離は関係ないそうです。
1815 年にオランダ王国が誕生して以来、政府はオランダの全ての児童に十分な教育の保証をする義務を履行してきたのだそうです。
しかし、これは政府に学校の独占権があるとか、教える教育内容に権限があることを意味しません。
1848年の憲法に則り、どんな団体の人でもそれぞれの宗教、思想、教育理念に基づいた学校の創設が認められているそうです。
政府は、当然、全教育制度の監督の責任が あります。
オランダの子供たちは、5歳から18歳までが義務教育とされていますが、
16歳から18歳までは定時制でも良い
とされているそうです。
必要な科目および達成目標は、学校別に法に基づいて設定されています。
こうすることにより政府は、オランダ国内での卒業証書がいずれも一定レベルに達したものであることが保証できるようになっているようです。
多くは地方自治体の手によりますが、官庁によって創設された学校は、公立学校と呼ばれます。
その他の私的団体により設置された学校は、 私立学校と呼ばれます。
オランダの学校全体の4分の3以上は私立学校で、一定条件を満たす限りどの学校も国から運営資金を受ける資格があります。
教員の給与もまた政府より給付されます。
2001年のオランダの教育支出は、
GDPの5.3%
でした。
16歳までの児童の学費は無料ですが、中等教育のレベルでは教科書とか教材を保護者が負担せねばなりません。
所得とは関係なく保護者には児童手当が支給されます。
オランダでは、18 歳以上の学生には、学費負担の義務が あります。
学費や授業料はどの学科もほぼ同額だそうです。
18歳以上の学生には、一律に政府から基本奨学金が支給され、不足分はローンなどで補足します。
ローンの額は、学生本人あるいは保護者の所得次第で、学生の学業成果によっても決まるとの事。
良い学業成果の学生は短期間で修学できるからです。
この他、18歳以上の学生は、公共交通機関の学生割引証書も申請できるそうです。
18歳から27歳の19.2%は全日制、そして0.8%は定時制で、何らかの高等教育を受けています。
オランダで、上級職業専門学校あるいは大学で生徒や学生のための宿泊施設を持つところは殆どなく、制服などの服装規定もありません。
オランダの初等教育は、4歳から12歳までの児童を対象としています。
この8年制初等教育においては、
に重点が置かれているようです。
各々の初等教育学校は、政府が定めた規定に基づいて、ワークプランを立てます。
学習・身体・杜会的障害者には、特殊教育や特別ケアが提供されるとの事。
12歳から子供は中等教育を受けることができ、3種類があります。
ほとんどの中等学校では、これらの教育のうち2種類以上を提供しているとの事。
中等学校の最初2、3年間は、学生は全員15教科からなる基礎形成教養課程を学ぶことになっているそうです。
現在、オランダの17歳の若者の95.7%は、全日制の中等学校の修了者か、または在学中との事です。
◎長くなりそうですので、「オランダの教育制度はどういうの?②(→https://ukihana47.com/archives/17474)」へ続きます。