2020年は、コロナで大変な年となった。
それは、日本だけではなく、世界的に、だ。
コロナショックと呼ばれるほど、経済的にも打撃を受け、家庭的にも家庭収入が減ったり、主戦力である世帯主が失業やボーナスなし、月収が著しく減る、なんていう話もよく聞かれた。
そして、国から給付金として一人10万円が支給されたり、いろんなものが免除の対象となったり、国も国民を助けようとしている姿勢が窺えた。
しかし、2021年からそのツケは、また国民に回ってくる気配だ。
給付金やその他で出て行ったお金の穴埋めを、消費税増税等で回収する可能性が出ている。
いくらコロナで節約体質にした家計でも、お給料が上がらないのに税金だけどんどん上げられていけば、行く末は貧困老人だ。
そこで、老後の不安ばかりが多い日本人と違い、西欧…とくに北欧の高福祉の国々の幸福度が高い国々の制度を詳しく調べてみたくなった。
第一回は、「人口」について調べてみようと思う。
目次
それでは、まず、素朴な疑問として、北欧とは、どの国々を指すのでしょうか?
国語辞書である小学館『デジタル大辞泉』では、
デンマーク・スウェーデン・ノルウェー・フィンランド・アイスランドの5か国をさすことが多い。
とあります。
なので、この5か国としていこうと思います。
まず、私達日本人がどれくらいいるかと言うと、日本の人口は、ざっと1億3000万人、世界で10番目の人数です。
そして比較として、神奈川県で見てみましょう。
神奈川県の人口は、約900万人です。これは、スウェーデンの総人口と、ほぼ同じです。
つまり、スウェーデンの総人口は、東京都の人口より少ないのです。
ほかの北欧諸国は、どうでしょう?
デンマーク約550万人、フィンランド約530万人、ノルウェー約480万人、アイスランド約32万人です。
【ノルウェー王国】
【面積】38.6万平方キロメートル(日本とほぼ同じ)
【人口】532万8212人(2019年1月)
【首都】オスロ
【通貨】ノルウェー・クローナ(キャッシュレス化が非常に進んでいます)
【言語】ノルウェー語
【宗教】福音ルーテル派が大多数を占める
【時差】日本よりマイナス8時間(サマータイム時はマイナイス7時間)
【フィンランド共和国】
【面積】33.8万平方キロメートル(日本よりやや小さい)
【人口】約551万人(2018年12月末)
【首都】ヘルシンキ(約64万人,2018年1月)
【通貨】ユーロ
【言語】フィンランド語,スウェーデン語(全人口の約5.2%)
【宗教】キリスト教(福音ルーテル派,正教会)
【時差】日本よりマイナス7時間(サマータイム時はマイナイス6時間)
【スウェーデン王国】
【面積】約45万平方キロメートル(日本の約1.2倍)
【人口】約1,022万人(2018年11月)
【首都】ストックホルム(市人口約96万人,都市圏は約233万人/2018年)
【通貨】スウェーデン・クローナ
【言語】スウェーデン語
【宗教】福音ルーテル派が多数
【時差】日本よりマイナス8時間(サマータイム時はマイナイス7時間)
【デンマーク王国】
【面積】約4.3万平方キロメートル(九州とほぼ同じ)
【人口】約578万人(2018年/兵庫県とほぼ同じ)
【首都】コペンハーゲン
【民族】デンマーク・クローナ
【言語】デンマーク語
【宗教】福音ルーテル派(国教)
【時差】日本よりマイナス8時間(サマータイム時はマイナイス7時間)
※上記、フェロー諸島及びグリーンランド(自治領の項参照)は除く。
【アイスランド】
【面積】10.3万平方キロメートル(北海道よりやや大きい)
【人口】34万8,580人(2017年12月 アイスランド統計局)
【首都】レイキャビク
【言語】アイスランド語
【宗教】人口の約8割が福音ルーテル派(国教)
【時差】日本よりマイナス9時間(サマータイムは実施していません)
【日本】
【面積】約37万8,000平方キロメートル
【人口】1億2,571万人
日本がいかに人口が多いかがわかるかと思います。
しかし、日本の面積が大きいからでは?と思う方もいるかと思うと思います。
という事で、次の項では、面積の比較をしてみましょう。
そして、面積を見てみましょう。
上記にも載っている通り、日本が、約37万8,000平方キロメートル。
これを基準として、北欧各国の面積と比較すると…
スウェーデンは、約45万平方キロメートルで日本の約1.2倍です。
ノルウェーが、38.6万平方キロメートルで日本とほぼ同じ。
フィンランドは、33.8万平方キロメートルで日本よりやや小さい。
アイスランドは、10.3万平方キロメートルで北海道よりやや大きい。
最期に、デンマーク王国は、約4.3万平方キロメートルで九州とほぼ同じです。
スウェーデンが北欧の中で一番大きい国で、次がノルウェー。その次がフィンランドで、次がアイスランド、一番小さいのがデンマーク、となります。
なるほど~。
なんとなく、北欧の中でもスウェーデンが発展しているように感じていたのは、国土の広さも関係していたのかなァ…?
でも、面積は、アイスランドとデンマーク以外は日本とあんまり変わり無さそうです。
言わずもがな、日本は人口過多、という事になります。
面積が大体わかった所で、次は人口密度の比較にいってみましょう^^
人口密度の出し方の式は、
人口密度[人/㎢]=人口[人]÷面積[㎢]
です。
これに沿って、北欧国それぞれの人口密度を出していきます。
という結果になりました。
アイスランドが3人ってすごいですねΣ(゚Д゚)
そして、日本がいかに過密な人口であるかが窺えます。
人口密度が多いと、ストレスも増えそうです。
科学雑誌「natureダイジェスト」では、都市生活が精神疾患を誘発する?と考えられる事が載っています。
ヒト社会の様相は劇的に変化している。都会に住む人の割合は、1950年には世界人口の約30%でしかなかったが、今日では50%以上になり、そして2050年までにはおよそ70%にまで上昇すると考えられている。社会から隔離されると弊害が伴うことがよく知られているが2、その逆の「人口過密」にも弊害が伴うようである。個体密度が高くなりすぎると、昆虫から齧歯類3だけでなく、ヒト4を含む霊長類でも、ストレスが生じて病気が引き起こされることがある。さらに、例えば都市に住む人ではうつ病や不安障害のリスクが上昇しており、統合失調症の罹患率も、都市で生まれ育った人では非常に高い5ことがわかっている。
私達日本人は、人口過密の中で、ストレスにさらされながら生きている。
寿命を縮ませる一番の要因は「ストレス」と言っても過言ではない。
私は、物事は何事においても、「バランス」で成り立っていると思っています。
人口も、多過ぎれば統制が取りずらくなり、政策も進めにくくなると思われます。
そして、人口が少なければ、やはり国民を大事にしなければ海外へ流出してしまうリスクがある為、丁寧な政治を行っていかなければならないようになると思うのです。
北欧は、人口が少ないため、政策が実行しやすい、というメリットがあるように思われます。
次の最後の項では、「移民・難民」に関してです。
これは、少し長くなりそうなので、次ページで書きたいと思います。
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